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CAD操作のコツ
 
ブログ掲載「CAD操作のコツ」です。
   
 ■2012年5月31日 <ビューポート>
(10)複数のビューで図面を描く
ビューポート1つで作図するときは、たえず、ビューの拡大またはビューの縮小をしなければなりません。
そこで、ビューを1つ増やして、2つのビューで作図するとかなり効果があります。
さらに、ビューを1つ増やして、3つのビューで作図する・・・・・これは、完璧!
ビューの拡大表示、ビューの縮小表示の手間が殆んどなくなります。
おまけに、全体を表示させたビューで、現在の作図状況を確認することができます。
作図作業も、ビューからビューへと渡りながら、とぎれることなく、作業を進めることができます。
全体図面ビューで確認しながら、部分的に拡大表示させたビューで作業をする・・・・・コツです。

これで、[CAD操作のコツ]は、終了です。

お役にたちましたでしょうか?

 
 ■2012年5月24日 <短縮コマンド>
(9)コマンドを呼び出す

コマンドを開始する方法に、コマンドラインに短いスペルを入力するだけで、手っ取り早くコマンドを呼び出すことができます。
[短縮コマンド]または[コマンドエイリアス]といいます。

AutoCADの基本的なカスタマイズ機能でもあります。
・アイコンをクリックするか?・・・・・
・コマンドラインに1文字または2文字入力するか?・・・・・
新しいバージョンごとに、アイコンの形、色が変わります。位置も変わったりします。
コマンドエイリアスに慣れていると、バージョンが変わっても戸惑うことがありません。
例えば、複写なら「co」、削除なら「e」、ズームなら「z」とキーボードから入力して[Enter]キーを押せば、コマンドを呼び出し、実行することができます。
左手で(右手にマウスを持ったままでも)コマンドエイリアスのスペルを入力すれば、コマンドが呼び出され、即座に実行されます。
コマンドエイリアスを使う・・・・・コツです。

 
■2012年5月17日 <グリップ編集>
(8)修正/編集にコマンドは使わない
AutoCADには、グリップ編集機能があります。
オブジェクトを選択すると、小さな四角ボックスが表示されます。
例えば、線分オブジェクトの場合は、端点と中点に各1つづつ、3ヶのグリップが表示されます。
グリップをクリックすると、
・ストレッチモード  ・移動モード  ・回転モード  ・尺度変更モード  ・鏡像モード  が使用できるようになります。
加えて、オプションで「基点」、「複写」、「参照」の編集ができます。
CADで作図するときは、作成コマンドで1つのオブジェクト(例えば線分)を作成したら、次からは、グリップ編集を使うと、作業が大変楽になります。
グリップ編集を身につける・・・・・コツです。

 
■2012年5月10日 <文字記入>
(7)文字の記入は、編集作業で処理しよう
図面は、殆んど、図記号または記号で形成されています。図記号または記号だけでは、設計意図が伝わりません。
そこを補うものとして「文字記入」という手段がく加わってきます。文字サイズがすべて同じであれば、単調すぎて図面の見栄えも良くありません。
どの図面でも、3~4種類程度の文字サイズで記入されています。
これらの文字を1回づつ文字記入の方法で作業していては、時間ばかりかかってしまいます。

◎効果的に文字記入ができる・・・・・コツです。
文字スタイルを決めて、1サイズの1文字だけ、図面枠の外に記入します。→この記入した文字を、複写(3~4程度)します。→
→複写した文字を修正して、サイズ(文字の高さ)別に3~4種類程度にわけます。→この修正した文字を、必要なところに複写して配置します。→
→この複写した文字を編集します。
図面枠の外に記入する文字は「*」等、日常作業では使用しない文字がいいです。

       
■2012年5月3日 <座標入力>
(6)座標入力で作図しよう

補助線を使って作図することもありますが・・・・・
補助線を描いて作図して、補助線を削除する。補助線を描く作業だけでも、大変なことです。
適当に描くわけにはいかず、必ず補助線間の距離がつきまといます。
オブジェクトを描くことが主目的なのに、補助線を描くことがいつの間にか主目的になっているような感じがするのですが・・・・・
手元にあるCAD参考書を見てください。必ず2~3程度の座標入力方法が書いてあるはずです。
1つの座標入力を解説すると、1ページ分位になります。
読み直してみては、いかがでしょうか?
因みに筆者が良く使う座標入力方法を順に書き出してみます。
・直接距離入力 ・相対極座標入力 ・相対座標入力 ・絶対極座標入力 ・絶対座標入力 の順となります。

この中から
「2つの座標入力方法は、自分のものにする」・・・・・コツです。

 
■2012年4月26日 <オブジェクトスナップ>
(5)OSNAPの活用

オブジェクトには、固有の位置(スナップ点)を正確に指定することができる、Auto Snap機能があります。
コマンドを呼び出すと、使用することができます。

スナップ点上にターゲットボックスを合わせると「マーカー」と「ツールチップ」が表示されます。有効なOSNAPを確認することができます。
「Tab」キーを押すたびに、OSANPを切替えることができます。
OSANPには
・端点 ・中点  ・中心 ・点 ・四半円点 ・交点 ・延長 ・挿入基点 ・垂線 ・接線 ・近接点 ・仮想交点 ・平行  があります。

繰返し使用する「オブジェクトスナップ」は、作図補助設定ダイアログボックスの「オブジェクトスナップ」タブで指定しておくと便利です。

オブジェクトスナップの「近接点」は、常時「オン」としておきます。自動吸着機能が働いて、オブジェクトの任意の位置に確実にスナップできます。

 
■2012年4月20日 <オブジェクトの選択>
(4)オブジェクトの選択方法で作業効率がきまる
AutoCADのインターフェース「作業環境の設定」で、自分に合わせた環境を作ることができます。
殆んどの場合、工場出荷時のままで使用しても差支えないようです。

とはいっても[選択モード]と[選択のプレビュー]の設定の如何では、作業効率に大きく影響されますから、要注意です。
次の設定内容です。
・オブジェクト/編集 選択
  オブジェクトの選択をコマンド指定の前/後にする。
・選択セットへの追加に[Shift]を使用
  オブジェクトを選択した時「直前の選択オブジェクトと置き換える」または「直前に選択したオブジェクトに追加する」
・クリックとドラッグ
  選択窓の指定方法です。「2点を指定する」または「ドラッグ操作により指定する」
いづれも、チェックボックスをチェック「オン」とする、またはチェック「オフ」として設定します。

[選択モード]と[選択のプレビュー]の設定を、自分に合せることです。

 
■2012年4月18日 <用紙領域・作図領域>
(3)オブジェクトは、いきなり描かない
CDAを起動して、開いたウィンドウにいきなりオブジェクトを描くことは、厳禁です。
最終印刷のときの用紙サイズ、縮尺を考慮した、用紙領域、図面領域を設定してから、オブジェクトを描いてください。
最終印刷をするまでの間に、作図確認用、打合せ用等として、中間に印刷しなければならない機会が沢山あります。
用紙サイズ、縮尺を確実に設定しておくと、三角スケールで計測できる中間印刷(作図確認用、打合せ用等)が可能となります。

用紙領域、図面領域の設定は、1回だけ。
名前を付けて保存」をしておくと、再度使用することができます。
原点(0,0,0)から、かけ離れた位置にオブジェクトを描かないように注意しましょう。

 
■2012年4月14日 <AutoCADと対話>
(2)AutoCADと対話する

AutoCADを使いはじめてから、25年になります。当時は、自分で学習することしかできませんでした。試行錯誤の繰返しでした。
わかったことは、複雑なようで意外とシンプルなシステムだったということです。それでいて、高度な図形処理ができることです。
最大の特徴は、AutoCADと対話ができることです。コマンドを指定すると「今できること」「これからできること」がすぐにわかります。
その仕組みは、コマンドラインに表示されるプロンプトといわれている簡潔明瞭な問いかけです。

コマンドを指定したら、必ずコマンドラインに表示されるプロンプトに答えながら作図することです。
コマンドを指定したら、コマンドラインを見る]これがコツです。

 
■2012年4月11日 <CADとは?>
(1)CADとは何だろう
computer-aided design(コンピュータ支援設計)を略してCADと呼ばれています。
国内では、数種のCADソフトがあります。それぞれ独自の特徴があります。
手書きで図面を描くときは、製図板にトレーシングペーパーを広げて、T形定規、三角定規、勾配定規、直線定規、コンパス、デバイダ、分度器、
三角スケール、雲形定規、自在曲線定規、いろいろなテンプレート、字消板、製図用ブラシ等を駆使して作図しなければなりませんでした。
ところが、CADで図面を描くときは、これらのものはすべて必要としません。
すべて、モニタの中で、表示された図形を見ながら手を加えることになります。

では、手書き図面を描いたときに使用していた製図機器(道具)は、何に代ったのでしょうか?
それは、すべて[コマンド]というものに置き替ったのです。

AutoCADでは[作成ツールバー]の中に、「直線」、「長方形」、「多角形(3〜正1024角形)」、「円」、「曲線」等を
描くことができるツールが格納され、アイコンで表示されています。

[修正ツールバー]の中には、「削除」、「部分削除」、「複写」、「移動」、「回転」、「尺度変更」、「トリム」、「延長」など
図形を修正できるツールが格納され、アイコンで表示されています。
これらの[コマンド]を指定して、マウスを動かし、キーボードを叩いて、図面を描いていく、または図面を修正していきます。
これがCADなのです。